12/07/2005

感染症対策は恒久的に容認

途上国のコピー薬製造、感染症対策は恒久的に容認・WTO

世界貿易機関(WTO)は6日の一般理事会で感染症のまん延が懸念される場合、特許権者の許可がなくても途上国政府がコピー薬の製造許可を出せる権利を認めることで合意した。これまで一時的な措置として認めていたが、恒久的な措置とする。途上国でのエイズや鳥インフルエンザなど感染症対策を後押しする半面、製薬会社などの新薬開発意欲を冷やす可能性もある。

 WTOは2003年8月に途上国がコピー薬を製造できる権利を一時的な例外規定として認めていたが、今回の合意は貿易関連の知的財産権協定の本則を改定する内容。加盟国が国内法を整備したうえで承認すれば発効する。

 コピー薬の製造が認められるのは感染症への緊急対策として必要な場合に限られる。他国への横流しなど特許権者の利益を阻害する商業行為は禁じるが、自らコピー薬を製造できない途上国への輸出は認める。


すごい内容での合意です。

商行為より、人間の命の方が上との決断のようです。製薬会社などの新薬開発意欲を冷やしてでも、断固人間の命は守るという意気込みが感じられます。

この宣言は、歓迎します。