12/07/2005

ニセ医者

偽医者8年間 年収は2000万円

 偽の医師免許で医療行為をしたとして、警視庁生活環境課は6日、医師法違反(無資格医業)の疑いで東京都目黒区の自称医師山城英樹容疑者(33)を逮捕した。8年前から20カ所以上の医療機関で働いていた疑いがあり、昨年は都内の3つの医療機関から計約2000万円の収入を得ていた。

 慶大と北京大学の医学部卒、プロ野球や大リーグで医療スタッフをしていたこともあるなどと、履歴書に書いていた山城容疑者。実際は定時制高校中退で、大学などで医学を学んだことはなかった。

 調べなどによると、山城容疑者は9月中旬、東京都江戸川区の外科医院で、医師の資格を持っていないのに内科医と称して女性患者(49)に診断や投薬などをした疑い。

 97年、医師に付いて医療行為を勉強するとして都立広尾病院に在籍。その後、医療機関に就職する際、偽造した医師免許のコピーを病院や派遣会社に提出したり、他の医師の紹介で病院勤務を続けていた。

 医師免許には各医師に付けられる「医籍番号」が記載されているが、偽造免許には実在する女性医師の番号が記されていた。この医師と山城容疑者は無関係という。生活環境課は、女性医師の医籍番号を知った経緯やなぜ偽造が見抜けなかったかなどを調べている。

 慶大医学部卒と学歴詐称をしていたが、97年にスピード違反の取り締まりを受けた際にも既に「職業は慶大医学部卒の医師」と警察官に申告していたという。

 勤務先の東京都西東京市の病院によると、山城容疑者は03年8月から週1回の非常勤外科医師として勤務。手術の執刀経験はなく、これまで医療上のトラブルは確認されていない。患者からは「話をよく聞いてくれる優しい先生」との評判もあった。

 同病院は「医療専門の派遣会社を通じて採用したので(偽造免許を)チェックできなかった」と説明。派遣会社は「免許のコピーが偽造とは気が付かなかった」などと話している。

 ≪月給平均109万円≫人事院の職種別民間給与実態調査によると、昨年4月の病院勤務医の給与平均支給額は、約108万8000円(45・4歳)。年収にすると、ボーナスなどを含め「1500万~2500万円。病院によって開きがある」とある外科医。開業医になると、3000万~5000万円の年収を得るが、中には500万円未満というところも。

こんな事件がいつまで続くのかなぁ。

日本は法治国家のはずだが、経歴偽証で医師として働くという行為は、単なる詐欺罪なのか。

投薬していれば、傷害罪を適用しないと、刑が、軽すぎる。

医師はサービス業だから、評判が良いことは、サービスに徹していた証拠。かなわないな、偽医者には、それしかないのだからね。