12/01/2005

酵素「JNK」

「大動脈瘤」の原因酵素発見、治療薬開発に道・山口大


大動脈がこぶ状にふくらみ、破裂すると大出血を起こす「大動脈瘤(りゅう)」の発生に、特定の酵素が関与していることを山口大学の研究グループが発見した。マウスを使った実験で、酵素の働きを医薬品で抑えたところ、大動脈瘤を縮小させることができた。大きくなった大動脈瘤の治療には手術が必要だが、今回の成果で薬だけで治療できる可能性も出てきた。
 
成果は米医学誌ネイチャーメディシン12月号に掲載される。

 研究グループは医学部の青木浩樹助教授と吉村耕一助手ら。

 実験では大動脈瘤ができたマウスに、細胞内で情報伝達を担う酵素「JNK」の働きを抑える試薬を注射した。マウスは血管の太さが1.5―2倍になっていたが、注射後にはほぼ元通りの太さに戻った。

 大動脈瘤は血管壁が弱くなり、血圧を抑えられなくなるために起きる。血管壁をつくるたんぱく質が過剰に分解されると同時に、たんぱく質をつくり出す能力も低下するために起きるが、詳しい仕組みは分かっていなかった。研究グループはこれらのたんぱく質の異常にJNKが関与していることを突き止めた。

酵素「JNK」が、大動脈瘤に効く事を突き止めたのか、かなり地道な実験をしたんだろうな。
早く新薬として開発認可して欲しい。

酵素「JNK」の働きを抑える試薬ってなんなんだろう。