10/30/2005

新たながん抑制遺伝子「REIC/Dkk3」

新たながん抑制遺伝子・前立腺がん、治療に応用も


正常細胞にあるのにがん細胞でほとんど発現していない特定の遺伝子が、前立腺がんを選択的に細胞死(アポトーシス)に導くことを岡山大の公文裕巳教授(泌尿器病態学)、許南浩教授(細胞生物学)らのグループが30日までに突き止めた。

 同グループは、正常細胞ががん化するのを防ぐ新たながん抑制遺伝子としている。この遺伝子を使ったがん治療を進めたいという。

 この遺伝子は「REIC/Dkk3」。

 同グループは、培養したヒトの前立腺がん細胞でこの遺伝子の発現が抑制されREICタンパク質ができないことを確認。52人の前立腺がん患者の組織を調べ、全員のがん細胞でタンパク質が減り、うち悪性度の高い26人では完全になかった。

 ヒトの前立腺がん細胞を移植したマウスの実験で、ウイルスを“運び屋”に使いこの遺伝子を注入すると、1カ月後に5匹のうち4匹でがんが消え、残る1匹も著しく縮小した。

「REIC/Dkk3」という抑制遺伝子の発見です。
この研究が、うまく進むように祈ります。

どこまでのガン細胞に効果があるのか、早く分かると更に良いと思います。副作用がなければ、更に良い。
夢が広がります。