9/01/2006

ハンカチ王子の快投

斎藤 先発で快投!4回8K無失点

 斎藤はやっぱり凄かった。日本高校選抜は31日(日本時間同)、米ニューヨーク州クーパーズタウンで米国東部選抜と親善試合を行い、ダブルヘッダー第1戦に早実・斎藤佑樹投手(3年)が先発。4回を投げ4安打無失点、毎回の8三振を奪った。同投手が実戦登板するのは夏の甲子園大会決勝再試合となった21日の駒大苫小牧戦以来。将来の大リーガーに実力を示した。試合は5―1で日本高校選抜が勝った。

 気温13・3度。乾いた空気のダブルデーフィールドでハンドタオルは1度も使わなかった。4回53球を投げ終えた斎藤は笑顔だった。

 野球の聖地で心からベースボールを楽しんだ。右足を少し曲げて体重を乗せるあのフォーム。マウンド上ではほとんど表情を変えることはない。しゃく熱の甲子園から舞台を変えても斎藤は変わらなかった。白い高校選抜のユニホームに、帽子には「J」のマーク。日本の高校球児の代表としてマウンドに立った。

 初回、いきなりベロアとスミスを連続三振。メソラコに左中間二塁打を浴びたが、ホールを遊ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。2回は先頭打者に四球を与え、続くコーインには左前打。無死一、二塁とされたがイングイを空振り三振。二塁走者をけん制で刺し、8番アナルモを直球で三振に打ち取ってピンチを脱出した。3回もフェレラ、ベロアを三振に取り、4者連続三振。スミスは遊ゴロでこの回を締めくくる。4回は先頭に左前打されたが走者が盗塁失敗。続くホールをフォークで空振り三振。ヘンダーソンに左中間フェンス直撃の二塁打を喫したが、コーインをスライダーで見逃し三振に取った。

 4回を投げ4安打1四球無失点。最速90マイル(約145キロ)の速球を主体に将来の大リーガーを手玉に取った。夏の甲子園大会同様、ピンチでは表情を変えなかったが、それをしのいだ後は笑顔が満開。高校生らしい一面ものぞかせた。将来、大リーグでプレーすることを希望する18歳。その夢はさほど遠いところにあるわけではないことを証明した投球だった。

 ▼斎藤 最初は不安があったが、無失点に抑えられてよかった。国際球に変わってどうかなと思ったが、投げてみると自分的には投げやすくてよかった。アメリカの選手は体が大きく日本の選手では飛ばない球も、かなり飛ばされた。ただ自分のスタイルを崩さずできた。平常心を保てた。あと4試合あるので楽しんでやりたい。

 ≪殿堂で感激≫斎藤が偉大な先人たちの足跡に感激した。高校選抜は決戦を前日に控えた30日、ニューヨーク郊外で練習後、試合会場のクーパーズタウンに入り、野球殿堂博物館を見学した。斎藤は展示物の中に、早実の大先輩で通算868本塁打を放ったソフトバンク・王監督が使用していたミットと、ヤンキース・松井が本拠地初試合で満塁本塁打を放った際のバットに関心を引かれた様子。「数多くの偉大な人が世界中にいる中で、日本人が、ここに飾られていることに感動した。自分も引退後、飾られることを目指し、やっていきたい」と将来の殿堂入りまで誓った。

 チームはメンバー18人の名前を書き込んだ金属バットを寄贈。デール・ペトロスキー館長(51)は「非常に素晴らしいバット。展示を検討したい」と話した。

 早くも斎藤らが“殿堂入り”する可能性もあるが、同館長は「メジャーリーガーとして、また殿堂入りの選手として、ここに帰ってきてください」とエールを送っていた。

ハンカチ王子の斎藤投手が力投した。

肩が壊れるのではとやや心配ですが、高校生の回復力はすごいね。

息が長く投げられる方が良い。青いハンカチは、鮮やかだった。

日本で通用してもアメリカでも通用しないのではという心配を吹き飛ばしてくれました。

人気もアメリカでもあるようですね。

「黄色いリボン」の風習があるので、青いハンカチもアメリカでも人気上昇の予感がします。
人気者は、どこでも人気者になるなぁ。