6/24/2004

インプラント失敗

インプラント失敗した後の、入れ歯を入れて下さいと言う方が、3人来院しました。大変な顎堤で、全て難しそうです。上手く行くのか、不安になります。気づかれで、参ってしまいそう。それぞれかなり遠方からの来院です。本当に自信があるかと聞かれれば、やはり心配です。厳島神社を建てるようなものです。材料費、時間でペイ出来そうもない。どこが落としどころになるのか、見当が付かない。どこかで我慢してもらいたいと思うが、それを了承して下さるかも分かりません。インプラントのあとの、入れ歯は出来るなら、入れたくないと言うのが本音です。これからが、大変だ。何しろ、インプラントを失敗しているので、歯医者は敵という感じでみられています。針のムシロの上に座っているようなものです。でも俺は、何も悪いことをしていないのも、事実です。患者さんが、どんな入れ歯を求めているのかも分からない。充分時間をとってはいるが、考えていないのか、口が重い。なかなか核心の話しが出来ない。精神的苦痛を味合うのは、歯科医師も変わらない。でも全てを飲み込みながら、患者さんに会い向かい、伴に苦しみ、結果を出さなければならない。つらい立場です。何とかしてもらえるという、安易な考えの人では、続かない。歯科医療にも手遅れがあります。この厳しい状況の中で、患者さんと上手く行くように、人間関係を作ろうとしています。でも患者さんにその気がなければ、全て崩壊します。手もつけられません。手をつけるかどうかを、患者さんとの対話の中から、手探りで捜すしかありません。